着物ならではのポイント
きものは、外見イメージや想像だけではわからないことが多いので、勉強したりチャレンジしながら覚えていくほかありませんが、きものを楽しむ前の予備知識として、最低でも以下のポイントを知っておくとよいでしょう。
- デザイン 立体的でサイズ固定の洋服と異なり、人が着用して初めて衣服としての形が完成します。着方の工夫で多少のサイズ調節にも対応できます。
- 素材 代表素材は絹。他に麻、木綿、化繊、ウールなどが一般的です。用途や着用目的によって着物の素材も選び分けるのが一般的です。
- 機能性 通気性と保温性の高さは秀逸。季節に応じた素材の着物を着れば、夏涼しく冬はとても暖か。激しい運動の時以外では慣れると不自由はありません。
- 着心地 開口部が大きいためとても開放的でラクな着心地が楽しめます。帯を締める腰部分以外は布が肌に密着しないことも心地よい着心地が感じる理由です。
- サイズ 体型に合わせたオーダーメイドが基本。既成サイズが利用できるのは身長175cm程度まで。着心地の良さは身体に合ったサイズかどうかで決まります。
- 価格 反物価格は基本的には素材の種類と製造技法次第。絹は一般に高価ですが木綿や化繊ならかなり現実的なお値段に(仕立て代や裏地代は別途必要です)。
- 購入方法 ネットショッピングも可能な時代ですが、高価な品や好みに合った色や布の特徴を確認するためにも、必ず店頭で現物を確認してからお選びください。
- 着用方法 基本的には着物に袖を通して前を合わせて帯を締めるだけ。男のきものは帯の締め方さえ覚えれば問題なく着用できます。
- 洗濯 ネクタイ同様、絹は専門業者に任せましょう。木綿や麻・化繊素材のものは家庭で洗濯が可能です。型崩れしないよう注意は必要です。乾燥機は厳禁。
- 和装用語 襦袢や足袋など、和装のみで使用される用語です。必要十分な範囲ならそれほど多くはありませんので着物を楽しみながら覚えましょう。
着物の知識は、必要に応じて覚えながら吸収していくのがよいと思います。わからないことがありましたらお気軽にお尋ねください。